仰向けで眠れる人は、何が違うのか
前回の記事では、
眠れる人と眠れない人の「仰向け姿勢」の決定的な違い
についてお話しました。
・眠れる人は、仰向けで身体を預けられる
・眠れない人は、仰向けになると不安が出る
その差は、
脳や性格ではなく、
身体の支え(支点)の有無でした。
そして今回が、このシリーズの締めです。
多くの人が誤解している
「脱力」について。
眠れない人ほど「力を抜こう」とする
眠れない人ほど、こう言われてきたはずです。
・力を抜きましょう
・リラックスしてください
・脱力すれば眠れます
だから一生懸命、
✔ 肩の力を抜こうとする
✔ 全身をゆるめようとする
✔ 何も考えないようにする
でも、うまくいかない。
それどころか、
・考え事が強くなる
・身体がバラける(力む所とフワフワするところ)
・余計に目が冴える
なぜでしょうか。
結論:眠れる人は「脱力」していません
いきなり結論を言います。
眠れる人は、脱力していません。
正確に言うと、
「脱力しなくてもいい状態」なだけ
です。
ここを間違えると、
不眠は長引きます。
脱力=支えを失う、になっていないか
支えがない身体にとって、
脱力とは
= 崩れること
= 無防備になること
= 危険なこと
です。
支えがない身体とは正確には
どこか1点が支えを引き受けすぎている身体です。
だから、
「力を抜いてください」
と言われると、
身体は本能的にこう判断します。
抜いたら守れない
抜いたら倒れる
抜いたら危ない
結果、
余計に緊張する。
これは意志が弱いからでも、
リラックスが下手だからでもありません。
構造の問題です。
眠れる人の身体で起きていること
眠れる人の身体では、
・重心が身体の中心に集まっている
・どこか一部が踏ん張っていない
・力を抜いても形が崩れない
つまり、
支えが分散し、成立している。
だから、
「脱力しよう」としなくても、
結果として力が抜けているように見える。
でもそれは、
頑張って抜いているのではなく、
抜かなくていい状態です。
脱力しようとすると、なぜ逆効果か
不眠の人が脱力しようとすると、
・首や肩が不安になる
・お腹や背中が落ち着かない
・呼吸が不自然になる
これは、
ほかの支点がないまま、
いま大役を担っている支え役を降ろそうとする
からです。
例えるなら、
イスがグラグラなのに
「力を抜いて座りましょう」
と言われている状態
身体が拒否するのは、
当たり前です。
ここはな整体院が「脱力」を教えない理由
ここはな整体院では、
・脱力しましょう
・力を抜いてください
とは、ほとんど言いません。
代わりに行っているのは、
力を抜かなくても成立する身体づくり。
・重心が集まる位置を整える
・内臓が安心して居られる配置
・筋肉が「支え役」を降りられる関係
・仰向けで預けられる構造
これが整うと、
「気づいたら力が抜けてました」
「脱力しようとしてないのに楽です」
「そのまま眠ってました」
という変化が起きます。
眠れないのは、脱力が足りないからじゃない
眠れない夜に、
頑張って脱力しなくていい。
あなたの身体は、
まだ、支えを失ったまま
頑張り続けているだけ
かもしれません。
必要なのは、
✔ 意識
✔ 呼吸法
✔ 脱力トレーニング
ではなく、
預けても大丈夫な支え。
シリーズのまとめとして
このシリーズでお伝えしてきたことは、一貫しています。
-
陰とは「戻れる支点」
-
副交感神経は高めるものではない
-
不眠は脳の問題ではない
-
横になる不安は身体の防衛反応
-
深呼吸は条件次第で逆効果
-
仰向け姿勢はごまかしが効かない
-
そして、脱力はゴールではない
支えが整ったとき、
眠りは自然に戻ってくる。
ここはな整体院が目指しているもの
ここはな整体院は、
「頑張らなくていい身体」
を目指している整体院です。
脱力しなくていい。
リラックスしなくていい。
眠ろうとしなくていい。
支えがあれば、
人は自然に戻れる。
それが、
整体としての答えであり、
身体が本来持っている力です。
これで
「不眠 × 支点」シリーズはいったん完成です。
「眠れる身体」シリーズ
不眠を脳ではなく身体の支え(支点)から読み解く連載です。
- 陰=戻れる支点(支え)とは? |まず「戻れる場所」をつくる話
- 副交感神経を高めようとして崩れる身体 |休もうとして苦しくなる理由
- 不眠は脳の問題ではなく「身体の支え」の問題 |不眠の見方が変わる入口
- 横になると不安になる身体の構造 |横になった瞬間の警戒反応
- 眠れない人ほど「深呼吸」が危険な理由 |呼吸を頑張るほど崩れる人へ
- 眠れる人と眠れない人の「仰向け姿勢」の決定的な違い |支えの状態が一番出る姿勢
- 眠れる人は「脱力」していない |シリーズのまとめ
※どの記事から読んでも大丈夫ですが、迷ったら ③ → ④ → ⑥ → ⑦ の順がおすすめです。
関連リンク
妊婦さんは、眠りや呼吸の乱れがお腹の張り・疲労感につながることもあります。
▶︎ 逆子整体について詳しくはこちら