Hさんのケース|34週「横位のままだから帝王切開の予約を」と言われて…
「横位のままだから、そろそろ帝王切開の予約をしましょう」
――そう医師に告げられたのは、妊娠34週の健診でした。
京都府宇治市から来院されたHさん(27歳・初産)は、31週の時点で「横位」と診断されていましたが、その時は「おそらく自然に戻るでしょう」と言われたそうです。
その言葉を信じて、特に何も対処せず過ごされていました。
しかし、34週になっても赤ちゃんの位置は変わらず、医師からは帝王切開のスケジュールを組むよう促され…。
「このままでは…」という不安と焦りが強まり、35週に入ったタイミングで、当院にご相談いただきました。
「横位でも、少しでも改善の可能性があるなら試してみたい」
そう語ってくださったHさん。
できる限り自然分娩を希望される思いが伝わってきました。
全身に強い緊張、左に寄ったゆがみの傾向
初回の検査では、全体的に筋肉の緊張が強く、体温もやや高め。
とくに左側への荷重癖があり、左側屈・左回旋がはっきりとみられる歪みタイプでした。
また、両足首(アキレス腱まわり)や首まわりにも緊張が強く、身体全体がガチッと固まりやすい印象がありました。
整体2回でお腹がやわらかく、胎動も活発に
Hさんは月曜日と水曜日に2回続けて整体を受けられました。
いずれの施術後も、
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「お腹がふわっとやわらかくなった」
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「胎動が明らかに増えた」
とご本人も変化を実感。
お身体の反応が早く、整えるほどに“赤ちゃんが動きやすいお腹”に変わっていくのを、私たちも感じていました。
そして、金曜日には「もしかしたら赤ちゃん回ったかも…?」という感覚があり、土曜日に再度エコーで確認されました。
横位でも、焦らず“回りやすいお腹”づくりを
妊娠後期に「横位」と言われると、不安になる方も少なくありません。
でも実は、横位のまま出産まで進むケースはごくわずか。
多くの赤ちゃんは、妊娠の後半で頭位か骨盤位のどちらかに自然と落ち着いていきます。
つまり、横位というのは「まだ定まっていない途中の姿勢」であることが多く、
赤ちゃんが動こうとしているサインでもあるのです。
だからこそ大切なのは、
「今、できることをやっておこう」
という気持ちで、身体を整えておくこと。
焦って“治す”のではなく、
**赤ちゃんが動きやすい環境=“回りやすいお腹”**をつくっておくことで、
頭位へ向かう可能性は、より高まっていきます。
整えておくだけでも、赤ちゃんのタイミングが来たときにスムーズに動ける。
そのための準備を、私たちは一緒にサポートしていきます。
逆子整体の考え方を、もっと詳しく知りたい方へ
「回りやすいお腹って、どういうこと?」
「なぜ身体を整えることで赤ちゃんが動けるの?」
そんな疑問をお持ちの方には、こちらの本もおすすめです。
\Kindle書籍/
📘 『逆子といわれたあなたへ』Kobayashi 著