「話すだけ」では届かない。トラウマケアと整体の新しいかたち

安心は“からだ”から始まる——ポリヴェーガル理論と整体の可能性

「話せば楽になる」——

たしかにそれはひとつの癒しです。

 

でも最近では、“話すだけでは届かない”心の痛みがあると気づいている方も増えてきました。

 

その理由を、ポリヴェーガル理論はこう伝えています。


トラウマは「記憶」じゃなく、「神経の反応」

トラウマとは、辛かった出来事そのものではなく、

その出来事をきっかけに、神経(=からだ)が覚えてしまった“危険への反応”です。

 

だからこそ、

 

温かい手に包まれる

 

落ち着いた声に耳を傾ける

 

静かな空間で呼吸が戻っていく

 

そんな身体を通じた「安全の再学習」が必要なのです。


「この人といると安心する」には理由がある

いま、整体やセラピーに求められているのは、

「なんだかこの人といると安心できる」

「さっきまで痛かったのにあれ?痛くない」

という“神経的な信頼”を取り戻す時間です。

 

安心は、言葉や理屈ではなく、

声のトーン・間の取り方・表情・触れ方など、非言語の要素から伝わっていきます。

 

だからこそ、施術者はただの“技術屋さん”ではなく、

「神経の再調整ガイド」としての在り方が大切になってきます。


整体は、神経をやさしく“再教育”する時間

ポリヴェーガル理論の視点を整体に活かすと、こんな風に変わります。

 

・「治す」ではなく「調律する」

 → 無理に変えようとせず、神経が“自力で戻る力”を引き出す。

 

・施術とは「安全のリピート」

 → 繰り返し「大丈夫」を体験することで、神経が学び直していく。

 

・トラウマ(反応パターン)には“言葉”より“存在”

 → 話すことより、そばにいてくれる人の“あり方”が安心を育てる。

 

応援ソングのような整体

 →「がんばって変わって!」ではなく、「そのままでいいよ」「戻ってきていいよ」。

 

このようなスタンスで、ここはな整体院では施術を行っています。


🍀整体師として大切にしていること

◇「よくなれ!」ではなく、「もう、がんばらなくていいよ」と伝えること

 

◇声のトーン・空間・触れ方まで、“安心の合図”になるよう整えること

 

◇クライアントの反応をコントロールせず、寄り添うこと

 

◇無理に話させない。ふっと笑顔になったり、まばたきが増えたら、それがサイン

 


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このページは、読み上げ対応をしています。

目が疲れているときや、リラックスしたい夜にも、

音声で内容を受け取っていただけるようにしています。

 

あなたの神経が、少しでも「ほっ」とできますように。

そんな時間をお届けできればうれしいです。

 

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